2010年4月6日火曜日

天国からのメール

研究室の後輩から教えてもらったCM

数年前のパナソニックのパソコンのCMらしい。





こういう設定好きですね。
「人が優しく使えること」「人と人とが豊かに繋がること」
「人」と「優しさ」を基軸に「繋がり」を表現する。
世代を超えた「繋がり」を時代のテクノロジーを活かして表現して行く。

単純に繋がっているだけではなく、単純にパソコンのすばらしさを表現しているだけではなく、「優しさ」をキーワードに、生まれてくる命と去る命、同一空間上で決して触れることを許されなかった2つをつなぎ合わせることでそれを表現している。

一昔前だったら、カメラのCMで「手紙」を用いて表現されているところだろうが、パソコンだからこそ「メール」で表現されている。


「メール」は「手紙」ほどに愛がこもらないと考えられがちかもしれない。
お手軽に文字がかけるし、劣化しないし、いつでもどこでも環境さえあれば届くし、なによりその人特有の文字という個性が損なわれるから。
でも「メール」にはデジタルディバイスだからこそ届けることができる大切な想いを込めることができる。

コンピュータの中では、人間が定める時間しか存在しないからこそ可能なことがある。
時代をお手軽に遡れるからこそ、世代を超えた愛を届けることができる。


コンピュータが普及し、インターネットが普及した現代、なにが新しくて、なにができて、なにができないのか、ともすればそれがわからなくなることだってある。


人と人とのつながりが薄れつつあることもあるのかもしれない。

そんな時代に向かいつつあるからこそ、時代が変わりつつあるからこそ、人々を繋ぐツールとしてのパソコン、世代を超えた愛を届けるためのツールとしてのパソコン、そんなパソコンに「人」と名付けて、製品CMに人と人、新しい命と去る命、その橋渡しにいる現存する命、それらの優しい繋がりを表現したこのCMはすごく、すごく、すごーく、心を温めてくれる。

ほんとに素敵なCMだなと思った。


なんだかんだパナソニックには松下幸之助さんの遺伝子が伝わってるんだなって思った。
「人」と「優しさ」をキーワードに「繋がり」を表現するクリエイティビティさに、すごく心を動かされた今日でした。